アクリルキーホルダーの価格?

余りにバラツキが大きい?アクキー価格

弊社では通常のアクリル板プリント(や彫刻など)を「アクリルキーホルダー」として販売している訳ではありませんが、クリエイターの皆様からキーホルダーの本体部分の受注をいただく事が増えてきました。
その中でお客様との会話の中に出てくる疑問などを書いてみました。

アクリルキーホルダーを作りたいんですけど、何処も同じような感じなのに価格が大きく違うのと、
同じデータで無いと複数枚カウントしてもらえないところが多いので困っています。

1個だけ作るのって面倒だからねぇ。。。
価格のほとんどは手間賃だろうね。

手間ってそんなにかかるのですか?

ウチの場合だと、30mmぐらいのアクキーを作る場合、50個作るのと、1個作るのとでは手間は殆ど変わりません。
と、云う事は、1個の場合、50倍の手間賃を貰ってトントンともいえますよね。
逆に50個の場合の手間賃が1個の1/50ともいえますが。。。
どっちを基準にするかで変わってきますよね。
50個を基準にすれば、1個の場合は割高にしないといけないし、
1個を基準にすれば、50個の場合は殆ど手間賃を入れる事は出来ない。

じゃぁ、同じデータで無いと複数枚のカウントにしてもらえないのは?

これも手間の部分があると思うけど、
どっちかっていうとオフセット印刷などの流れで版代という慣習から生まれたものではないかと思います。
ウチの場合は、元々がインクジェット出力がメインだったので、「版」という概念がなくデータがあれば1種も10種も同じじゃないかと考えていたので、当時は結構違和感を感じていましたが。。。
ただ、そんな商売が出来ていたならばウチももっと儲かったかも知れませんね。

そんなに違うの?

そりゃぁ「版」が無いのに、「版代」と同じ価格設定が出来るんですから。
笑いが止まりませんよ。

酷いなぁ。。。

ただね、厳密に云えば、手間は多少増えますし、リスクも増えますよ。

どんなリスクが増えるの?

例えば同じデータのモノを30個作るとしましょう。
中には焦げたり歪んだりと、失敗するかもしれないものが含まれるかも知れません。
でもその時それを見越して36個作っておけば、6個までなら失敗してもやり直さなくて済むよね。

なるほど。

逆に30種各1個だと、どうだろうか。
失敗を見越して60個作る訳にはゆかないし、仮に60個作って全て綺麗に出来上がったとしたら、30個が無駄になるかも知れない。
つまり、原価が倍になってしまう。
業者からしたら、これはイタイよね。

確かに。

そのあたりの(価格の)さじ加減はそれぞれの事情で違って来ると思いますよ。
例えば、ウチの様に法人需要から関わった業者と、コミケの印刷屋さんの様に利益率の高いところからスタートしたところでは設定する価格のスタート地点が違うと思いますから。

違う地平が見えるのかなぁ。

どっかの国の大臣と違ってそこまでは云いませんが、、、
これは、どの様な業種にも言える事だと思いますが、参入してきた業態が違えば、スタートさせる基準の価格も違ってきます。
安い安いと書いておきながら、実は全然安くなかったなんて事は、ネットショップを徘徊してみれば結構散見されますよ。
ウチがあまり大きな声で安いと謳わなくなった様に。。。

ここもそんな事言ってたんだ!

ネットショップを開く前から仕入れ値を入れれば価格が出てくるようにエクセルで作っていましたし、他社と比較は(当時は比較対象が少なかったので)殆ど出来ずネットショップをオープンしたら、お客様から安いと云われたので、気を良くして書くこともありました。
今は当然他社も見ます(見ないと安い高いって判りませんからね)けど、安いところはやっぱり安いですが、(アクリルの場合だと)結局何十枚か注文しないと安くならないので、比較するのもあんまり意味が無いかなぁと。
価格ドットコムの様に一々価格を上げ下げしていられないので、安さはあまり謳わない様にしています。

そうなんです。安いと思ってクリックしたら、
10枚以上から受付可能とか、
300枚の場合の価格とか。

お店それぞれの戦略だから仕方ないですよね。
ただ今はお客様のほうが賢くなっていますから、余り最安値だけを取り上げても意味が無い様な気がしますね。
要するに質も含めてという事になるのでしょうが、
長くなってきたので、続きはまた別ページと云う事で。