アクリルの使い分けは?

弊社ではアクリルの種類を2種類用意しています。
特にカラープリントの場合、どちらも選べるので、迷われる方も多いと思います。
そこで、なにか指針となるものはないかと考え、会話風にしてみました。
読むのが面倒な方は、一番下に結論が書いてあります。

アクリル板が2種類あるのはどうして?

彫刻に適した板や、プリントに適した板などがあるので、使い分けています。

確かにアクリエースUVはプリント用って書いてあった!

そう、アクリエースUVはプリントに特化したアクリル板で、
擦れや剥がれにも強いため、縁無しプリントも可能なんです。

彫刻はだめなの?

残念ながら彫刻には適していません。
彫刻の良さって、削ったところが白くなり、透明部分とのコントラストが出来るため綺麗に見えるんだけど、
アクリエースUVは「押出し」という製法なので、白くならず透明の彫りの様になってしまうんです。

ちなみに製法は大きく分けて2つあります。
一つは先にも出てきた「押出し」製法。もう一つは「キャスト」製法です。
細かいことは割愛するけど、プリントは押出し、彫刻はキャストのほうが相性が良いみたい。
※例外もあるとは思うけど。

もう一つの方はプリントも出来るみたいだけど?

アクリライトEXだね。
アクリライトEXは厳密には「押出し」製法なんだけど、何故かキャストの様に彫刻も白く削ることができます。
ウチでは「押出し」と「キャスト」の中間みたいな材料と言っています。
また、UVインクの密着性も比較的良く、多くの業者さんが利用していますよ。

余談ですが、関東の業者様は「アクリライトEX」を好んで使い、
関西の業者様は「アクリエースUV」を好んで使う傾向があるとのこと。
地域性が出ているようで面白いですね。

だったらアクリライトEX一種類で良くないですか?

アクリライトEXにも少しだけ短所があるんだよ。
それは、インクが剥がれるということ。
特に白ベタをプリントした場合、稀に剥がれる事があり、
ウチでは念の為に縁無しプリントには使用しない様にしています。
アクリライトEXのインクの密着度は、他のアクリルに比べて良い方なんですが、
それでもプリントに特化したアクリエースUVに比べると若干落ち気味だと思います。

じゃぁ、プリントはアクリエースUV一択でOKじゃないですか?

そうだね、、、
どんな商品でもそうですが、「全方向弱点なし」っていうものが存在しない様に、
アクリエースUVにも弱点はあります。

なんだか怖いなぁ。。。
弱みは何?

それは。。。
カット面が(アクリライトEXと比べて)若干「ダルい」ということです。
う~む、表現が難しいなぁ。
アクリルカッターで切ってみると違いが判るんだけど、普通の人はそんなことしないからねぇ。
切ると普通のアクリルは硬さを手に感じるんだけど、アクリエースUVの方は、何かしら柔らかさを感じる。
そんな違いで、断面もシャープさが少し足りない様な、そんな感じです。
それぞれ単体で見ればそこまで違いは感じないのも事実だけど。

アクリエースUVはそもそも材質も違うんです。
通常のアクリルは「ポリメタクリル酸エステル樹脂」と言われるもので、
アクリエースUVは「MS樹脂:MMA・スチレン共重合樹脂」というものです。
この違いが先の切り口に違いが出るのではないかと思います。

どちらを選べば良いんだろう?

縁まで印刷しなければ、無難なアクリライトEXで問題ないと思います。
ウチのお客様は全面プリントをご所望される方が多いので、
アクリエースUVを基本にしていますが、
通常の縁無しプリントの場合はどちらも対応可能ですので、
お好みに応じて選んでいただければと思います。

わかりました。

2種類のアクリル・まとめ

・フリーカットのみや彫刻は「アクリライトEX」一択。
・【プリントの場合】縁まで印刷の場合は「アクリエースUV」一択。
・【プリントの場合】縁を残して印刷の場合は、切り口が通常のアクリルらしい「アクリライトEX」もおすすめ。
 ただし、ごく稀に剥がれる心配あり。プリント面に触れにくい商品にはおすすめです。
・キーホルダーなど、プリント面が擦れやすいものは「アクリエースUV」をおすすめします。